スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■ゲシュタルト崩壊

■ゲシュタルト崩壊

ゲシュタルトとはドイツ語で「形態」を意味する。ゲシュタルト崩壊とは心理学におけるナゾのひとつで、要するに見慣れていたはずのものが突然よく分からなくなり、「あれれ?」と全体像を見失ってしまう現象を指す。例えば「哲」という字。これを3分間も眺め続ければ、急に3つの部品がふらふらと動揺して見えるはずだ。本当にこの字で良いんだっけ?と。

受験生は試験の最中に似た現象を起こす。見慣れていたエタノールの構造式が、ふと、「これでいいんだっけ?」と混乱してしまう。妙によそよそしく感じてしまう。そして思わぬ失点をしてしまう。「何でこんな勘違いしたのか分からない」と、本人は大変落ち込んでしまうものだ。

これは僕の主観だが、本番でこのような「失敗」をおかす人は、本番で冷静を欠いていることは勿論のこと、普段から対象の全体像を把握し切れていない人に多いように思う。日頃の学習で「何となく答える」「直感で解き進める」クセのある人は、センター試験の近いこの時期にこそ、改めて自分の理解を反省する姿勢を持って欲しい。

「熱硬化性樹脂」という言葉がある。どの教科書にも必ず太字で掲載されており、ハイレベル受験生なら誰しもが十分に見慣れているものであろう。

ところが、「熱硬化性樹脂って、要するにどういう意味?」と聞くと、少なくとも我が塾生の全員が誰一人として満足な即答をし得なかった。

僕はこのような状態、つまり「理解しているハズ」という思い込みを極度に恐れる。自分の知る全ての化学用語の定義を正確に把握していないという事態を。「何となく」言葉を使っているという現実を。

小橋塾の講義は先日、二学期分が終了となった。これから一ヶ月の間、塾生諸君は各自の志望校の過去問対策とセンター試験対策に精を出すことになる。

その過程において、どうか意識して「理解しているハズ」のものを洗い出して欲しい。何となく覚えていること、深く考えたことのなかったことを、ひとつでも多く、改めて新鮮に見直して欲しい。

来たる本番で冷静に実力を発揮するために。
スポンサーサイト

テーマ : 大学受験
ジャンル : 学校・教育

■上手な気分転換を

■上手な気分転換を

暗記が得意な人でも精神的・身体的な「波」がある。
暗記が苦手な人でも「あれ、今日は調子良いなあ」なんてこともある。

そもそも、ヒトの意識は「起きている」か「寝ているか」の二択ではない。脳のある機序によって、覚醒状態は時々刻々と変化しているのである。

悶々と、そしてボーッとした意識状態でいくら机に向かっていても時間の無駄だ。眠い目を擦って覚えようとしても一時間後には忘れている。

個人的な経験では、数学や物理でその傾向が顕著である。低覚醒度の状態で、いくら数学を勉強しても全く身に付いた気がしない。

そんなときはどうするか。寝るか、気分転換するか、だ。

大音量でロックを聴くのも良し、熱く苦いコーヒーを流し込むのも良し、散歩するも良し、筋トレするも良し、座禅を組んで瞑想するも良し、シャワーを浴びるのも良し。要は何でも良い、各人の気に入った方法で机から離れてみよう。

ちなみに小橋自身は、現役の頃は「ロウソクに付いた火を見詰める」、「熱いシャワーを浴びた後、冷気の中で瞑想する」なんてことをやっていた。今思うと「…バカだなあ」と思うが、当時はそれなりに気が引き締まって覚醒できたものだ。

テーマ : 大学受験
ジャンル : 学校・教育

■大学レベルに踏み込むな

■大学レベルに踏み込むな

世の中には高度な学問を受験生に教える塾が存在します。高度な、というのは超難問を扱うという意味ではなく、高校レベルを超えて大学教養レベルまで教えているという意味です。言うまでもありませんが、そんなものは大学受験に全く必要ありません。厳しい言い方をすれば、私は有害、時間の無駄だとすら思います。

そのような塾に通う生徒はもともとの基礎学力が高いこともあり、合格実績はそれなりに華々しくなります。しかし、それは決して塾で大学レベルの内容に踏み込んだからではないことに注意して下さい。

彼らはいわば、受験勉強に飽きているのです。中高一貫の名門校では高校化学の教科書など、下手したら高校一年か中学三年の時点でクリアしている者も稀にいます。彼らは大変気の毒なことに、残された大学受験までの長い日々を、ただ問題演習して実力をメンテナンスしながら過ごさなければならないのです。信じられないかも知れませんが、「自分のピークは高二でした」なんて言う生徒もいます。もし予備校が大学の内容まで紹介してくれるのであれば、彼らは暇ですから喜んで受講するのでしょう。

意欲的な受験生は、得てしてより高度な理論、知識を知りたがります。私はそれ自体仕方のないことだと思いますし、場合によっては称賛に値する知的好奇心といえましょう。

しかし、そういう塾においても、現実には必ずしも「既に大学入試化学を完成させている」生徒ばかりではないのです。私の所には毎年のように「そのような塾に在籍していたものの、余計な知識を身に付けただけで実際の受験問題はろくに解けやしない者」が多くやって来ました。彼らは本質を見失っていたのです。何というロスタイム!

余談ですが、逆に、理論的な深みには全く触れず、ありきたりの受験問題ばかりを信じられないほど浴びせかける塾も存在します。そのような塾の生徒は、確かに標準的な出題に対しては完璧ともいえるほど素晴らしい得点を叩き出します。しかしあくまでも底の浅い演習しか積んでいませんから、ひとたびたひねった問題、東大などで見られる「珍しい傾向」の出題に対しては、驚くほど筆が止まります。河合塾の全統記述模試では華々しい成績が取れるのに、駿台の全国模試や東大実戦模試になると偏差値が崩壊してしまうのがこのパターンです。

彼らは自分は十分学習していると信じていますから、その成績を伸ばすのはゼロから教えるよりも難しいことがあります。私はそういう生徒でも遠慮無く、より水準の低い講座に座らせて基本的なことから始めさせました。やはり疑問を抱くことを起点とする、能動的な学習が必要なのです。

さて、話を戻しましょう。注意して頂きたいのは、それじゃ小橋化学は高校教科書から一切踏み出さないのかというと、決してそうではないということです。寧ろ逆に、教科書からはみ出た講義の方が多いかも知れません。その中には大学レベルの知識、大学院レベルの知識も無いとは言いません。

ただ、私は高校教科書を超えて大学化学に足を突っ込んでいるのではなく、高校教科書を超えて森羅万象の科学現象の中に高校化学を見出したいと考えているのです。幸いなことに、難関大学で出題される化学は化学の道具としての側面を前面に押し出しています。生物学・医学における高校化学、物理学における高校化学、地学における高校化学。

例えばアルキメデスの原理を挙げましょう。この原理そのものは賢い小学生なら知っていても可笑しくはないですし、その発見の逸話などは広く一般に知られているところです。その論理的な説明は高校物理の教科書にも掲載されています。

ところが、ハイレベル受験生の大半はアルキメデスの原理についてろくに知っていません。いや、知らないというよりは、使い方を知らないのです。物理選択者ですら!

実は、アルキメデスの原理そのものは大学レベルの話でもなければ高校レベルの話でもありません。中学理科という、義務教育レベルの話題です。そして、大変興味深いことに、世の中にはこの原理の使い方をしっかり知っているか否かで明暗の分かれる化学の出題が決して珍しくありません(多くもありませんが)。そして多くは難問です。

小橋化学ではこのようなテーマこそ重視します。来春の受験において、志望先の大学がアルキメデスの原理に関わる出題をする可能性はうんと低いでしょう。それよりももっと頻出の、ありきたりな内容の解説に焦点を置くべきだという方もいらっしゃるかも知れません。しかし、意欲ある理系高校生ならきっと大事なことに気付いてくれるでしょう。高校化学の教科書には掲載されていない、しかし大変有名な物理法則を、ただその定義だけ覚えるだけでは不十分で、頭を柔軟に働かせながら実際の入試問題を解くことの難しさと面白さに。そのような思考を身に付けた塾生は、ありきたりな出題にも決して手を抜きません。教科書に載っているような例題にすら鋭いツッコミを入れ、しゃぶり尽くす姿勢を示します。

小橋化学は高校化学を超えている、としばしば言われます。それはきっと良い意味であろうと勝手に解釈しているのですが、決して大学レベルを教えているのではないことだけははっきり申し上げたいところです。

テーマ : 大学受験
ジャンル : 学校・教育

■教育機関失格!

■教育機関失格!

いろいろなレベルの生徒が集う塾ではどうやって講義レベルのさじ加減を決めるのでしょうか。実はとてもシンプルな解決法があります。一番優秀な生徒に合わせるのです。

私は公教育については素人ですが、外野からあれこれ物言いを付けたくなることはたくさんあります。そのひとつが「なぜ出来ない子に合わせるのか?」です。おっと、小橋は苦労したことがないからそんな酷いことが言えるんだと非難が来そうですね。「出来ない子が可哀相だと思わないのか」と。いえいえ、僕はそれはもう、悲惨なおちこぼれでしたよ。中学生の頃など、同級生のお母さんにたいそう心配されて、その同級生に「ねえ、小橋君に勉強教えてあげなさいよ」と言われたほどです。

私は栄光ゼミナールやスクール21、市進学院などの大手学習塾から小さな個人塾まで、小学生から浪人生までいろいろな現場を見てきましたが、「現時点で成績が悪い」という生徒の大半は本人の能力が原因なのではなく、勉強に面白みを感じないとか勉強の仕方を知らないとか勉強の習慣がなかったとかの、環境(主に指導者側)によるところが大きかったのです。そして、適切なアプローチ次第ではぐんぐん伸び始める子がほとんどです。

出来ない子が可哀相だとすれば、それは持って生まれた能力が低いからというよりも、適切な指導を受けてこなかったからです。さらにいえば、世の中の勉強の出来ない若者の大半はただ自分に甘いだけの勉強不足です。そして高校生に話を絞るなら、勉強不足による悲惨な成績を才能のせいにしようという時点で甘すぎます。

学校教師は勉強を教えることだけが仕事ではありませんが、勉強を教えるのが一番の仕事であり、ろくに勉強を教えられないのならさっさと辞めてくれ!というのが正直な意見です。

その一方で、勉強に面白みを感じない、面倒くさいと逃げている生徒らに、公教育は「成績が悪いのも個性」などと許容の姿勢すら見せているではありませんか。もう話になりません。教育機関失格!そう思いませんか。

テーマ : 大学受験
ジャンル : 学校・教育

■ひとつの工夫

■ひとつの工夫

膨大な参考書、過去問、問題集、教科書…
これらを前にすると小橋の言うような「頻回の復習」なんか出来るかー!って気が滅入る諸君もいるかも知れない。

勿論、ある問題を復習したい(脳に定着させたい)と思ったとき、何もご丁寧に「解き直す」必要は無い。

僕が普段から言っている、「問題のくびれ」を見抜く姿勢は身に付いただろうか?「問題のくびれ」とは、要するに該当問題を解く上で「通過障害」を自覚するようなポイントのことを言う。いわば解答上もっとも重要なポイントであり、諸君の学習上最も注意を払うべき事項である。

英文であれば、例えば文章読解のKeyとなる一文の文法・語法構造がちゃんと見抜けたか。あるいは知っていなければならなかった、Keyとなる語句の意味。化学であれば主題の化学反応式そのものが既知であるべきだった(覚えていれば解けた)、数学であればこの状況でどのような攻め方を思い付けば良かった(思い付けば解けた)、物理であればあの類題に帰着すれば良かった(と気付けば解けた)、古文であればこの助動詞の活用を面倒がらずに覚えていれば良かった(そうすれば解き直すまでもなかった)、など。まぁ、いくら例を挙げてもしょうがない。

復習は型を身に染み込ませるためにある。復習によって「問題のくびれ」への対処法を覚え、新規の問題に向かったときも同様の(類似の)対処を可能にするのである。

この習得を、手当たり次第に問題を解き、手当たり次第に復習する方法で目指したいならそれでもいい。しかし、まぁ時間が足りないのが受験生の常だ。どうすれば効率の良い復習が出来るだろうか?


僕は、何かを勉強しているとき、常にノートパソコンを手元に置く。そして

・新たに覚えたい(復習すべき)と思った知識
・再度見返したい本のページ、問題番号
・あとでクロスチェックしておきたいデータの見出し
・今学んでいることの要点

などを、どんどん入力していく。そして適当な量になったらプリントアウトして、カバンの中に放り込んでおく。これをちらっと読み返すだけでも当時の学習が「脳内再生」出来る。実は、二度目の理三受験のときもそうしていたし、今現在医学を学んでいるときも基本的には常にノートパソコンが手元にある。

このメモ習慣は、たぶん20年前から続いている。中高生の頃、例えば「生きもの地球紀行」というテレビ番組が大好きだったが、その手の番組を観るときはいつもノートを手に持っていた。今のようにネットで何でもかんでも検索できる時代ではないから、テレビで掛け流しの知識は文字通り宝であり、僕にはとても「一回観れば覚えられる記憶力」も無いわけで、面倒くさがりな僕でもこの手のメモを取ることは全く苦痛ではなかったのだろう。

別に受験生諸君にそうして欲しいとは言わないが、一冊のノートを手元に置いておくくらいはやって欲しい。そして「覚えておきたい知識」「復習すべき問題番号、ページ」などを書き込んでいこう。今後つまらないセンター試験対策の比重がますます増していくときに、「解ける問題まで解き直す必要はない」のであるし、「くびれさえ抑えておけば、解けなかった問題すら解き直す必要がないこともある」ことを、僕は少々遠慮がちに主張しておきたい。

テーマ : 大学受験
ジャンル : 学校・教育

■これからが勝負!

■これからが勝負!

この時期の一日は夏休みの三日以上の価値がある。
復習せよ、復習せよ、復習せよ。

これから覚え直すこと(新しく覚えること、ではない)は、本番まで忘れない。
それが諸君の得点力の土台になる。

そして新しく覚えたことは早急に出力せよ。
脳にこびりつかせよ。

恐らく諸君も感じるはずだ。
面白いように覚えられると。勉強に身が入ると。
やればやるほど合格可能性が上がるという手応えを。

ただ、忘れるな。
ノリノリなのは、どんなライバルも同じなんだ。

言うまでもなく、成績は順位である。
この時期はみんな伸びる。


つまり、こういう時期だからこそ、尚更人一倍、三倍も机に向かうのだ。

テーマ : 大学受験
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

小橋哲之

Author:小橋哲之
小橋塾塾長

研修医一年生

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。