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■浪人という選択:その2

■浪人という選択:その2

理三病というものをご紹介します。

東京大学理科三類、つまり理三は、一部のメディアや風説などで大学受験の最難関として喧伝されます。そして、ある時は称賛の対象として、ある時は侮蔑の目で見られることがあるようです。

侮蔑、というのは、理三は言うまでもなく全員が医学部医学科への進学を志望することを前提として東大が用意した教養課程なのですが、理三受験生の決して少なくない人間が医師を志すのではなく単純に理三に合格してみたいという欲求の虜であったり、或いは親御さんが小さい頃から「理三へ行け」と指導してきていたりしますし、実際に合格した理三生にもそのような人が珍しくないのです。この事実については色々なご意見もあるでしょうが、受験が自由である以上、仕方のないこと(個人のモラルに任せるべきこと)と考えます。

上の書き方からもお分かりでしょうが、僕は医学を志さない人間が理三を受験することに対して非常に否定的です。自分の生徒には「君がそう思っていてもいいけど、頼むから他人の前でそういうことを言うな」と話してきました。実際、enaにも少なからずそういう生徒、公衆の面前で「医師ではなく理三に惹かれている」と口にして恥じない生徒がいました。

僕は理三という奇妙な存在が受験業界に与えている悪しき影響として、生徒の側の理三病と、業者の側の理三病の2つがあると考えます。

生徒の側の理三病とは、単純に、客観的には合格が期待できない実力であるにも拘わらず、来る年も来る年も毎年予備校に在籍し、毎年同じような問題を解き、毎年同じような模試を受け、そして毎年2月末には理三を受験するような病態を指します。こういう受験生に対する世間のイメージとは裏腹に、実際の彼らは実にキラキラした目をしていることがあります。何ていうんでしょうか…希望ですね。今は苦境でも、理三に受かれば全て逆転する、周囲を見返してやれる、自分の人生が前進する、飛翔すると信じているからこそ、普通はとても考えられないような受験勉強漬けの生活を続けるわけです。そしてそのような希望は自分を客観視することを強力に妨げます。彼らは自分の成績票も正視できません。2年や3年ならまだしも、10年や15年続けている人も理三受験には珍しくないのです。ま、実は楽なんですよ、受験生という身分は。何の責任もないですし、やるべきことは決まってますし、一年間のスケジュールも予備校や大学が立ててくれますし、現役生に(誤った)優越感を感じられますし。ある意味ニートです。

業者の側の理三病とは、そのような理三病を患った生徒に対し、なかなか引導を渡してやれずに彼を在籍させること(授業料を取り続けること)、及び、逆に元々医学部を志望していない生徒に対し、理三に受かりそうだという理由で執拗に理三受験を勧め、彼を無駄に鼓舞してしまう(理三を一度志望すると理三病に罹る可能性があります)ような病態を指しています。これはある意味資本主義の必然ですね。生徒が希望する以上受講をお断りする予備校の方が珍しいでしょうし、1人の生徒が理三に合格すると1億円の広告効果があると聞いたことがあります(旧enaのように10人も20人も受かると流石にそんなことはないでしょうが)。

続く。
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Re:

Tさん、コメントありがとうございます。

難しいですね、生徒に進学先を薦めるのは…。
文系と理系の違いも大きいでしょうね。

No title

匿名さん(host:gw03.ecc.u-tokyo.ac.jp)

コメント有り難うございます。
僕自身理三生から医学科に進学した身なので、仰っている意味が分からないというか、記事の内容をご理解して頂けなかったという点で下手くそな文章をアップした責任を痛感しております。

小橋塾が業者としての理三病ではないかと仰るならそれは違います。受験業界ではタブーとされる、「君には無理だ」という正直な感想を生徒に直接伝えることに僕は何ら良心の呵責を感じておりません。率直な指導をしていますし、今までもそうしてきたつもりです。

私は非受講生です。

昨日の化学~という記事の(8)(9)の小橋先生オススメの問題集、参考書を教えて下さい

小橋塾というのは東京ですよね?

私は首都圏から遠く離れた地方に暮らしているため予備校等に通うことが難しいです。

化学は独学でやっています

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No title

Kさん
コメント有り難うございます。

大変申し訳ないのですが、塾生または塾の選抜試験に
応募して下さった方にのみお渡ししている資料なのです。
どうかご理解下さい。

No title

別のKさん

コメント有り難うございます。
いつも当ブログを読んで下さってありがとうございます。
気ままにアップしていきますのでお暇なときにご笑覧下さい。

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プロフィール

小橋哲之

Author:小橋哲之
小橋塾塾長

外科医

三児の父

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