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■参考書(04) 『新化学小事典』

■『新化学小事典』

三省堂『新化学小事典』

オススメ度:ゼヒ!


前回『新研究』を事典代わりに使うなと書いた。辞書・事典とは「ある語句の概念を正確かつ端的に、即座に指し示すもの」でなければならない。そして、あらゆる(必要十分な量の)専門用語を扱っていなければならない。その点『新研究』は事典たり得ない。

小橋のイチオシは三省堂の『小事典』である。ポケットサイズでありながら大学初等レベルまで対応する豊富な内容。冗長を廃し、ごくシンプルに。かつ、各項目の解説の中に、本書の見出し語が含まれていれば、それを「*」マークで示してくれる。

僕は高校時代、これの第4版を、手垢にまみれて薄汚れ、人前に出すのが恥ずかしくなるほど読み込んだ。いわゆる『芋づる式』に、ある項目を読んで「*」マークがあれば次はそれを読む、というように。『生物小事典』『物理小事典』も同様だ。僕は三冊の『小事典』を常にカバンの中に入れて持ち歩いていた。電車に乗っていても授業中でも食事中でも、ふと疑問が浮かべばすぐに参照する習慣が出来上がっていた。

この本の凄いところは高校生が高校化学で疑問に思うであろう、或いは必要に迫られるであろう情報を、かなりの確率で与えてくれることだ。「硫酸ニッケル」という言葉が頭に浮かんだとき、「あれ、これはどれくらい水に溶けるのかな?」とか「結晶は何色かな?」とか「水和水はいくつかな?」とか、まぁ受験上どうでもいい内容までカバーしてくれる。それこそが「事典」としての存在意義ではないか。

逆に、これに載っていなければ「ああ、必要のない情報なんだな」と判断するための大きな根拠になりうる。インターネットが普及した現在、専門家ですらどうでもいいと思うような情報まで高校生が入手できるようになったが、その情報の重みまでは教えられることはまずない。文字通り、情報の海に飲まれてしまうのが関の山だ。

さて、今どきの電子辞書にはこれら『小事典』が搭載されているようだが、僕はやはり紙の事典を買うことを強くお奨めしたい。というのも、電子辞書って案外使わないんだよねえ、みんな。もちろん英和や広辞苑はそれなりに使うんだろうけど、それ以外のオマケ事典・辞書って滅多に開かない。僕の生徒を見ていてもそう。宝の持ち腐れ。

それに、こういう事典で遊ぶなら、「適当に開いたページを見回したときにランダムに目に飛び込んでくる項目」を自由気ままに渡り歩いてみたいじゃない?電子辞書だとどうしてもそういう俯瞰的な使い方が出来ないので、僕はやはり紙の事典が好きなのだ。
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テーマ : 大学受験
ジャンル : 学校・教育

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